(12月27日・九頭竜にて)
1月1日 謹賀新年
皆様、明けましておめでとうございます。

え〜、久々のHP更新でございます。11・12月と全く更新をしなかったものですから、一部では「掛軸に何かあったのでは??」と囁かれておったらしいのですが・・・、まあ、この百年に一度の未曾ユウの不況で掛軸店が倒産する事もなく(この業界、そんな事は慣れっこなのだョ!)、、慢性的な金欠病以外はしばし健康で、相変わらず細々と生きておりました。
それでまあ禁漁日以降は、自転車で川筋を走ったり、林道をテクテク歩いたりして、大イワナの産卵が見れないか?クマ棚がないか?等々と探しておったのではありますが、結局それらは見つからず、また世間様にお見せする写真も撮れず、それで10月のオフからズルズルとして新年を迎えてしまった訳です。
まあ、2月まではこの状態が続くのかな?

ともあれ、1日現在の白鳥町の積雪は0cmで、久々に穏やかなお正月を迎えておる次第です。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

ツララが無くって、はりやない。(張り合いが無い、の意。郡上弁。)
(雪の少ない牛道川)
2月1日 祝・解禁
さて、やっとこさ解禁となりました。
私、この4ヶ月間の間は悶々とした日々を過ごしておりましたが、これでようやくその鬱屈から開放されます。まずはメデタイこってす。

出汁のコンブは利尻産。2月1日。いつものように9時半に、掛軸店に師匠と船長と集合してバローでお買い物をして、そして牛道を目指します。まあ、目指すと言っても、ほんの15分で到着してしまいますが・・・・。
そのわずかな道中、師匠がちらりと川を覗いて「ここはなんで牛道川と言うんや?」と、おっしゃった。
私:「そりゃあ、牛が通った道だからだがね」
船長:「そのまんまやないか!!」(ツッコミ)
私:「あのね、長良川をそのまんま北上すると白山長滝神社があるよね。ところがそこの神様は、牛がとっても嫌いだったの。むかしは荷駄の運搬にはトルクのある牛を使ってたから、その白山長滝神社の前を牛が通るのは憚られたの。だからそこを避けて、この牛道川をさかのぼって大洞峠を越えて寒水へ出て、そこから高山やら白川・加賀方面を目指したの。だから、牛が通る道で牛道川」(と、不確かな薀蓄を述べる。実際には、その神領を通るのに通行税がかかったらしい)
師匠・船長:「お〜〜、もっともらしい解説だ〜!」

そして10時には、牛道の最上流の橋に到着。まずはお祝いなので、3人でプシュリとやる。そしてイソイソと川へ降りた。
今年は暖冬で、このあたりの積雪も多いところでも30cm程度。おまけに2日前の雨で水も多いし、川のツララも全部消えてしまって、本当はツララ撮りがしたかった私はガッカリなのでした。
でも気を取り直して、#18のニンフを取り出して、その小さい小さいアイにティペットを通した。これが一発で通って(若い衆には解らんだろうけど)ちょっとだけ嬉しかった。そして3つ目のポイントで目印が消しこんで、疑心暗鬼に竿を立てたらプルプルとした感触が伝わってきたけれども数秒でバレた。私の前半はそれで終了。師匠は15cmイワナ2匹で船長はそれ未満アマゴ2匹でした。ちなみに、師匠のエサはイクラで、船長はミミズです。

それから下流へ下って日当たりの良い所を見つけて昼食。
まずは定番のケーちゃんでビールを頂いて、そして数年前から冬の定番となった湯豆腐で日本酒をチビリとやる。美味いね〜〜!!。
この湯豆腐には、その後ケーちゃん用の残りのキャベツを入れたけど、これはイマイチ。やっぱり白菜がよろしいと思った。そしてエノキダケを入れて、これも美味だったし、〆のウドンも最高なのでした。

そして後半。
昼食の途中ですれ違った釣り人によると、彼は20匹ほど釣ったらしい。すごいな!。
この牛道に精通してる師匠の話では「ここは午後になると日当たりが良くなって、午前中よりももっと釣れるのだ」らしいい。
期待をこめて釣り上ったものの・・・・・。3人ともボーズに終わる。
納竿は4時。

ともあれ、解禁日はおめでたいのです。

(貧相なツララ)
2月8日 阿多岐川
私はこの寒いシーズンには、谷のツララを撮っております。と、言っても、昨年からのことですが・・・。
で、それにはアングルファインダーが必須と気がついたのが昨年の2月初旬で、そしてそれを購入してたったの3週間後には、九頭竜の流れにさらわれてしまったのです。
そしてまた今年も、新たにアングルファインダーを購入。今回のは前回買ったのとは違うメーカーで、カメラのファインダーに取り付けるアタッチメントが硬くって、これならそうそう落とすことはないと思う(前回買ったのは、それがユルユルだった)。
そして期待を込めてこのシーズンを迎えたわけですが・・・。
暖冬・・・・・。先週の解禁日の2日前には大雨が降ったし、昨晩もちょっと雨が降った。

今日はまず牛道へ行く。水はこの時期にしては多め。もう雪代が入ってますね。一応釣りもするので、まず日当たりのいい場所、それから、先週すれ違った釣り人の「ニジマスが釣れた」情報を参考に入ったけれど、魚の反応は全くなし。そして日陰ポイントを探っても、ツララは全くありませんでした。
1時間で挫けて阿多岐へ向かう。
ここにはなんとかツララを見かけました。とても貧相なツララで、ごくごく限られた、1日中日の当たらないような部分にのみ。それでも何枚かシャッターを切って掲載しますが、イメージとは程遠い駄作ばかりです。ただ、それでも反省点は多く、撮影距離が同一すぎるし、クローズアップもあってもいいと思うし、ワイドで寄るべきだし、(まあ、それらをやったらカメラがビショビショになるが)あと、やっぱりフライを振る釣り人であれば、キャスティングをしっかり身に着けて、こんな時には長良川でシラメを釣るべきなのかも知れませんが、いまさら遅いのでした。

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水面上3cmの撮影。
(鷲見川のツララ)
2月11日 鷲見川
今日もまたしてもツララ撮りに行って来ました。
もう白鳥の谷には見切りをつけて、高鷲の鷲見川です。え〜、さすが高鷲町です。白鳥町とは訳が違う。私なんぞは白鳥でも「もう雪はゴメンして下され〜〜」と、毎年泣き言を言っておりますが、ここは違う。現在の白鳥の積雪は0cmで、まあ日陰には少しばかりの雪はありますが、ここ鷲見の上流では50cmくらいの積雪。この暖冬でもその量。普段の冬だったら、きっと1.5mはあるでしょう。よくぞまあ、この地に住み続けれられるのかと感心するばかりです。まあ、苦労はおありでしょうね。

さて鷲見川。最上流です。川の横には綺麗な道路があって楽(除雪は半分しかしてない)。
50cmの積雪もしっかりとしまっててその上を平気で歩けるので、さらに楽。ツララも頻繁にあって(もっとも小さな流れなんで、大きなツララは無いけど)軟弱なツララ撮り師にとってはうってつけなのでした。
川に着いて、雪の斜面をザザザッーと滑り降りて、おもむろに鬼殺しをチューチューすする。でも、頻繁に見えるツララが気になって落ち着かない。カメラを取り出してパシャパシャやる。その上のポイントもツララが一杯。気になる〜〜。
で、一歩踏み出した。そしたら小さな魚がササーっと走った。う〜ん、釣りもせねば・・・。

そんな感じで4時間ばかり。結構楽しめました。
たまに魚の反応もあったけど、釣れたのは12cmあまご1匹のみ。
最後の方で1回だけ雪を踏み抜いて、そん時に右足の脹脛の外側がギクリとなったけど、ビッコを引けば普通に歩けます。ただ、ウェーダーを脱ぐときには「ウグッ!!」と声が出たけれど、そして帰宅後、階段を上った時には「アッ〜〜」と思ったけれども、たいしたことはありません。
私のモットーは、「やせ我慢」なのです。

撮影データ。
ペンタックスK100D シャッタースピード優先(1/30が中心) PLフィルター使用
曇りモードでの撮影ですが、シルキーピクスソフトにて色温度を少し下げました(氷の冷たさを現すため)。
その他、コントラスト等、多少いじってます。
コンセプトは「ツララと水流」です。
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久々のアマゴ写真ですが・・・、ヘタ!!
(初アマゴ)
2月15日 ヲンボ谷
今年の天気はおかしいです。解禁日の2日前には結構な雨が降ったし、今日の2日前にも雨が降ったし、昨日の陽気と言ったら、もう4月みたいだったし、風もものすごく強かった。私なんぞは、掛軸小屋が吹き飛ばされるんではないかと心配したもんです。まだまだ2月と云うのにね・・・。
だから今回は、ツララ撮りはナシ。きっと高鷲へ行っても、雪はジュクジュクとなって歩きにくいし、それにこの増水でツララは流されてしまったでしょう。

で、行き先を考えたんですが、長良川筋では雪代が多いし(もう雪代かよ!!)、きっと釣り人も多いから、和良にした。
私が2月に和良へ行くのは初めてですが、釣具店のオネーサンによると、和良が2月解禁になったのは最近の事らしく、だから私は3月にならないと和良へ行かなかったんだと思った。そして年券を買ってヲンボ谷へ着く。

まず川へ降りて、いつものように鬼殺しをチューチューすする。この日は日差しが強くって、フリースを羽織った体には暑いくらい。ビールの方がヨカッタと後悔しました。
川はそこそこ増水してますが、やはり2月なので#18のドライを結んで投げます。すると所々で仔アマゴが反応します。ただ、くわえるのがヘタ(流すのがヘタ?)。それに、とっても見にくいし流しにくい。#16にした。これだと見やすいし、そこそこ流しやすい。でも結果は同じ。暫くしてライズした6寸位のを釣った。これでまあドライは満足。

そしてニンフに変える。
え〜〜、実は2年ばかり前から2月のニンフにチャレンジしていて、(と言っても盛期のニンフも経験はしておりませんが)それで50cmの積雪の中でもニンフに反応するのは解っておったのです。ただ、そのニンフを咥えてくれても、そのほとんどが途中でバレておったのです。それで私は、不慣れな合わせが原因だと解釈しておったのですが、多分そうなのかも知れませんが、これはシステムにも原因があるとふんだわけです。
先週までの私のニンフシステムは、教科書通りに、ウェイトを巻き込んだニンフに極小の噛み潰しオモリをティペットに噛ませて、その数十センチ上に可動式のインジケーター。
で、私の小さな頭の中で考えるに、このシステムだと、極小オモリが一番重くって、ニンフ・オモリ・その先のティぺトが、逆「へ」の字の形となって、せっかくの合わせが、その、逆「へ」の字に緩和されて、それで針掛りが悪くなるのではないかと・・・・?
だったら、オモリなぞ付けないほうがいい。そしたらティペットからニンフまでが直線になるから合わせも効くはず。それだと深く沈められない・・・とは思ったものの、それは郡上釣りで言う「食い波」に乗せてやればいい事。ウェットの釣りでは、それを意識してやっとるし・・。

そしてオモリ無しのニンフを実践してみました。
魚の反応は落ちたものの、釣れるのは5寸以上。何度か根掛りもしたので、そこそこ沈められます。バラシは1回のみ。
釣果は3時間ばかりで5〜6寸を5匹。私としては、盛期を越える釣果なのでありました。まあ、この浅い谷だからこそなのかも知れませんが。

そして2時半を過ぎる頃になると、谷の日差しは無くなって寒くなってきて、それで下流の日当たりの良い鹿倉川に移動したけれど風があまりにも強くって30分で挫けました。
でもまあ、満足した釣行なのでした。

左側の飛沫がポイント。
2月22日 土京川
先週のヲンボに気をよくして再び和良へ行ったけれども、何にも釣れんかったので、詳細はパス。
今朝は結構冷え込んで、郡上の中でも温暖な、この和良でさえツララ撮りが可能でした。
写真は以前とは違って、やや暖色系。春は近いのです。